TOHOKU UNIVERSITY
研究内容
研究テーマ
メディアとサバルタン
メディアがどのようにサバルタン(従属的な人々/言説的弱者)を創出してしまうのか、メディアはどのようにサバルタンの語りを顕在化することができるのか、ということについて、フィールドワークや実践研究を行いながら考え続けています。
災害とメディア
東日本大震災以降、災害時のメディアによる情報発信やメディアのあり方について、メディアへのアンケート調査やインタビュー調査を通して考察しています。現在は、メディアを中心としたリスク・コミュニケーションの実現に向けた実践的な研究を行っています。
コミュニティと参加型メディア
メディアを送り手から受け手への一方的なコミュニケーション、あるいは送り手/受け手の双方向コミュニケーションのためのツールとして捉えるのではなく、メディアを誰でも参加できるコミュニティのためのフォーラムあるいは〈場〉として捉え、そのためのメディアのデザイン、コミュニケーションのデザインについて考えています。
キーワード
サバルタン
カルチュラル・スタディーズ
災害
リスク・コミュニケーション
コミュニティ
参加型
デザイン
研究プロジェクト
岩手日報共同研究
2021年1月〜3月
岩手日報の記事「津波てんでんこ」および遺族者アンケートの分析と考察
災害とメディア研究会
2020年4月〜
災害、メディア、リスク・コミュニケーションに関する実証的/実践的共同研究
ほんと・・・プロジェクト
2019年4月〜
地域におけるオルタナティブな出版を促進するためのCBPR(コミュニティを基盤とする参加型研究)に基づく、研究者を含むコミュニティ・メンバーによる協働型研究プロジェクト
CoCo Project
2018年10月〜
Co-designing Collaborative disaster-resilience among young citizens, public agencies and first responders in Europe
EU諸国(スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、イギリス、ギリシャなど)との国際共同研究。災害時の若者の情報リテラシーと防災教育に関する行政、学校、ファーストレスポンダーなど、研究者を含むステークホルダーとの協働型研究プロジェクト。
宮城県東日本大震災アーカイブ連絡会議
2013年5月〜2016年3月
宮城県を中心とした、行政、図書館、大学、市民などの震災アーカイブスの連携や情報交換を目的としたネットワークのための連絡会議
Bridge! Media 311
2011年12月~2016年3月
新潟、名古屋、広島、京都の大学生が、東日本大震災被災地を訪問し、被災地の人々と交流し、その体験をメディアを通じて地域に伝える学習プロジェクトと研究者による共同研究プロジェクトが並行する。
3.11市民による地域文化伝承プロジェクト
2011年6月〜2013年3月
せんだいメディアテークとの共同プロジェクト。市民による映像制作を通じて、東日本大震災によって伝承が難しくなった地域文化を保存する活動
語りと記憶のプロジェクト
2011年6月〜2012年3月
東日本大震災の語りを記録し、未来への記憶をつなげる市民参加型プロジェクト。東北工業大学堀江政広研究室と協働。
micafe(身体メディア研究会)
2010年4月〜2011年3月
カフェ形式で、身体とメディアについて様々な角度から考える市民参加型研究会。東北大学、東北工業大学、せんだいメディアテークの共同プロジェクト。
ローカルの不思議プロジェクト
2003年9月〜
日本全国の高校、大学によるネットワーク型の交流学習プロジェクト。多様なメディアの制作と交流を通じて、学生が地域間の文化および異同について学ぶ学習プロジェクトと研究者による共同研究プロジェクトが並行する。
d'CACTHプロジェクト
-アジアにおけるメディアの多様化と文化的共生に関する践的研究
2003年4月~2006年3月
東アジア、東南アジアの大学(フィリピン・サントトマス大学、タイ・チュラロンコン大学など)によるネットワーク型の国際交流プロジェクト。映像制作と交流を通じて、各国の文化や各国間の文化的差異を学ぶ学習プロジェクトと研究者による共同研究プロジェクトが並行する。