TOHOKU UNIVERSITY
プロフィール
坂田邦子 東北大学情報科学研究科准教授
鳥取県米子市生まれ。津田塾大学国際関係学科で、異文化理解、国際問題などを学ぶ。その後、イギリスのUniversity of Essex大学院社会学部を経て、London School of Economics and Political Sciences (LSE)にてMsc. in Media and Communication(修士号)を取得。帰国後、東京大学大学院人文社会系研究科にて社会情報学修士を取得、同博士過程を中退し、東京大学社会情報研究所および東京大学大学院情報学環の助手を経て現職。東北大学にて博士号(学術)を取得。
専門は、カルチュラル・スタディーズおよび欧米の思想、理論(サバルタン・スタディーズなど)に基づくメディアと文化に関する研究。東南アジアでのフィールドワークや国際研究プロジェクト、国内でのメディアリテラシーに関する共同研究プロジェクトなどを行ってきたが、2011年の東日本大震災後は、被災地を外に開き、記憶を伝えるメディアやアーカイブに関する研究、リスク・コミュニケーションに関する研究などを行っている。
経歴
学歴
2021年12月
東北大学大学院情報科学研究科博士号(学術)取得
2002年 6月
東京大学大学院人文社会系研究科社会文化研究専攻社会情報学専門分野博士課程中退
2001年 3月
東京大学大学院人文社会系研究科社会文化研究専攻社会情報学専門分野修士号取得
1998年11月
英国ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンス(LSE)社会心理学部メディア・アンド・コミュニケーション修士号取得
1997年 7月
英国エセックス大学大学院社会学部サーティフィケイト取得
1993年 3月
津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業
職歴
2023年-現在
東北大学大学院情報科学研究科 准教授
2014年
名古屋大学大学院国際言語文化研究科 非常勤講師
2004年-2022年
東北大学大学院情報科学研究科 講師
2003年
新潟大学人文学部 非常勤講師
2003-2004年
東京大学大学院情報学環 助手
2002-2003年
東京大学社会情報研究所 助手
1993-1996年
三井安田法律事務所 秘書
所属学会
●日本メディア学会
●社会情報学会
●Asian Media Information and Communication Centre (AMIC)
●International Association for Media and Communication Research (IAMCR)
●カルチュラル・スタディーズ学会
●デジタル・アーカイブ学会
担当授業
●メディア・コミュニケーション論(大学院)
●人文情報科学概論(大学院)
●情報倫理学(大学院)
●社会学「メディアと社会」(全学教育)
●情報と人間・社会「高度メディア社会論」(全学教育)
主な研究業績
著書
坂田邦子『メディアとサバルタニティ:東日本大震災における言説的弱者と〈あわい〉』明石書店(2022年)
Evangelia Kourti, Kaoruko Kondo, Maria Nyholm, Kuniko Sakata Watanabe, Ulrika Sjöberg, Ebba Sundin, “Children's Rights to Information: The Responsibility of Public Service Media during the Covid-19 Pandemic” Pleios, G., Skaminakis, A., & Theoharidis, S. (Eds.) The communicative construction of a pandemic: Ο SARS – COV - 2, Media and Society, Papazisis. Athens, 2021
Kuniko Sakata, “Überlegungen zur post 3.11 Subalternität – aus – der Medienperspektive,” Matthias Koch, et al. (eds.) “Media – Contents Und Katastrophen” IUDICIUM Verlag GmbH, München, 2016, pp. 153-182
坂田邦子・三村泰一編著『被災地から考える3.11とテレビ』サンパウロ書店(2016年)
坂田邦子「メディアくらべ」水越伸・東京大学情報学環メルプロジェクト編『メディアリテラシー・ワークショップ:情報社会を学ぶ・遊ぶ・表現する』東京大学出版会(2009)pp. 34-46
坂田邦子「メディア・テクノロジーの発展と異文化の創造」小野善郎編『グローバル・コミュニケーション論』世界思想社(2007)pp. 87-101
Kuniko Sakata Watanabe “Public Broadcasting and the Community” Banerjee, I. and Seneviratne, K. (eds.) Public Service Broadcasting in the Age of Globalization, Singapore (2006) pp. 295-331
坂田邦子「メディアとサバルタン:インドネシアのメディア実践」吉見俊哉・水越伸編著『メディア・プラクティス-媒体を創って世界を変える』せりか書房(2003年)pp. 200-217
坂田邦子「公共圏の変容-繋がるメディアと市民社会」青木保・姜尚中他編『アジア新世紀第8巻 構想』岩波書店(2003年)pp.163-170
論文
Kuniko Sakata Watanabe, Shinya Miura, Junji Hashimoto, “The Roles of Mass Media in Risk Communication: From the Experiences of Japanese Media” Conference Proceeding, IAMCR 2023 in Lyon, France, July 12, 2023
Kuniko Sakata Watanabe, Akiko Ogawa and Ayano Kubota, “The Roles of Mass Media and Community Media in Multiple Great Disaster: From the Experience of Great East Japan Disaster in 2011” Full Paper, ICA Regional Conference, Searching for the Next Level of Human Communication: Human, Social and Neuro (Society 5.0) , October, 2019
坂田邦子「地域コミュニティにおける震災アーカイブ」『情報の科学と技術』情報科学技術協会 Vo.64, No.9, 「特集:震災アーカイブ」(2014年)pp.347-351
坂田邦子「東日本大震災から考えるメディアとサバルタニティ」日本マス・コミュニケーション学会『マス・コミュニケーション研究』第82号特集企画(2013年)pp.67-87
坂田邦子・小川明子・崔銀姫・土屋祐子・川上隆史「地域イメージにおけるステレオタイプの考察:地域間交流学習「ローカルの不思議」の実践事例から」社会情報学会誌『社会情報学研究』Vol. 15, No.1, pp.51-64(2011年)
Kuniko Sakata Watanabe, et al. “Toward Cultural Diversity and Symbiosis in Asian Media: Thinking from the Perspective of Cross Cultural Video-Exchange project ‘d’CATCH’” Conference Proceeding, International Association for Intercultural Communication Studies (July, 2005)
坂田邦子「開発コミュニケーション論再考-メディアと途上国開発」社会情報研究所紀要第66号(2004年)pp. 44-76
坂田邦子「インドネシアの国家開発とマスメディア:“サンブンラサ・コミュニケーション”と“クロンプンチャピル”」日本マス・コミュニケーション学会誌『マス・コミュニケーション研究』第60号(2002年)pp.108-121
国際学会発表
Kuniko Sakata Watanabe, Shinya Miura, Junji Hashimoto, “The Roles of Mass Media in Risk Communication: From the Experiences of Japanese Media” IAMCR 2023 in Lyon, France, July 12, 2023
Kuniko Sakata Watanabe and Junji Hashimoto, ““Uncertainty” and “Technical Knowledge” in Japanese Media Information in Relation to COVID-19 from the Viewpoint of Risk Communication,” The 28th AMIC Annual Conference, Online, December 4, 2021
Kuniko Sakata Watanabe and Ayano Kubota, “The Roles of Mass Media and Community Media in Multiple Great Disaster: From the Experience of Great East Japan Disaster in 2011,” ICA Regional Conference, Bali, Indonesia, October 17, 2019
Kuniko Sakata Watanabe ““Self” and “Other” in Media Representation and Media Practice: An Attempt to Deconstruct the Relationship” at 6th Biennial Convention of the Pacific & Asian Communication Association at University of Hawaii at Manoa, Hawai, USA, on January 7, 2007
Kuniko Sakata Watanabe “Towards Cultural Diversity and Symbiosis in Asian Media: Video-exchange project “d’CATCH” among The Philippines, Thailand and Japan” International Association for Intercultural Communication Studies, Taipei on July 9, 2005
Kuniko Sakata Watanabe “Media, Development and Subalterns: In the case of Indonesia” The 13th AMIC Annual Conference at Grand Miracle Convention Hotel, Bangkok Thailand on July 2, 2004
国際招待講演
坂田邦子「東日本大震災におけるサバルタニティ:メディア・スタディーズの視点から」日本社会におけるサバルタン研究 : 東アジアの疎通と相生2022年度第3回国際シンポジウム『日本の政治権力とサバルタン:災難·感染病·ジェンダー』(韓国外国語大学/オンライン、2022年8月20日)
Kuniko Sakata Watanabe “The Great East Japan Earthquake and "Me", as a Media Researcher, a Mother and a Human Being” at IEEE-R10-HTC2013 in Sendai at Tohoku University on August 27, 2013
Kuniko Sakata Watanabe “Current Trend of Archiving Projects: including “311 Marugoto Archives” and “Center for Remembering 3.11” at International conference “Opportunities and Challenges of Participatory Digital Archives: Lessons from the March 11, 2011 Great Eastern Japan Disaster at Harvard University on January 24, 2013
Kuniko Sakata Watanabe Designated Discussant in “1st Global Culture Industry Forum: Networking Asian Culture Industries” at Hyatt Hotel, Seoul, Korea, on Nobermber 24, 2004
Kuniko Sakata Watanabe “The Perspective of MELL Project: Media Expression, Learning and Literacy in Japan” in “NHK Japan Prize, Asia Special Session” at SEAMEO-INOTEC, the Philippines, on May 17, 2002
研究費
科学研究費助成事業基盤研究C「サバルタンの語りを顕在化するためのメディアに関する研究」(研究代表者:坂田邦子)2023年4月-2027年3月
放送文化基金『リスク・コミュニケーションにおけるメディアの役割に関する実践的研究』(研究代表者:坂田邦子)2023年4月-2024年3月
放送文化基金『災害報道における「専門知」と「不確実性」に関する研究』(研究代表者:坂田邦子)2021年4月-2022年3月
サントリー文化財団「学問の未来を拓く」『人と知識と社会をつなぐメディアとしての「本」と「書店」に関する参加型研究』(研究代表者:坂田邦子)2019年8月-2021年7月
「嵐」 基 金事業補助金(宮城県観光連盟)「震災アーカイブを活用した震災観光ツアーモデルの開発および実践」(研究代表者:坂田邦子)2015年10月〜2016年3月
科学研究費助成事業基盤研究C「東日本大震災におけるメディアとサバルタンに関する研究」 (研究代表者:坂田邦子)2012年4月〜2015年3月
文化・芸術による福武財団地域振興助成「3.11市民による地域文化伝承プロジェクト」(研究代表者:坂田邦子)2011年5月〜2013年3月
国際コミュニケーション基金 「d'CATCHプロジェクト―アジアの学生による共同映像制作とメディアリテラシー」(研究代表者:坂田邦子)2006年4月~2007年3月
松下幸之助記念財団研究助成 「アジアにおけるメディアの多様化と文化的共生に関する実践的研究:フィリピンと日本の学生による共同番組制作を通じて」(研究代表者:坂田邦子)2003年10月~2004年9月
学会・社会活動
2023年-現在
●日本メディア学会 企画委員
2023年-現在
●社会情報学会 副会長/研究企画委員長
2022年-現在
●デジタルアーカイブ学会 評議員
2023年-現在
●デジタルアーカイブ学会 編集委員
2022年
●社会情報学会2022年学会大会 実行委員長
2021年ー2023年
●社会情報学会 総務委員
2021年
●デジタルアーカイブ学会2021年研究大会 実行委員
2020年-現在
●仙台ひとまち交流財団 評議員
2019年-2021年
●社会情報学会 東北支部長
2016年-2017年
●仙台市子ども読書活動推進計画策定懇談会 委員
2012年-2018年
●仙台市図書館協議会 委員
2012年-2018年
●エフエム仙台番組審議会 委員
2016年-2017年
●仙台市教育委員会指定管理委員会せんだいメディアテーク部門 委員
2011年-2012年